次期人工衛星の開発(OrigamiSat-2)

坂本研究室では現在,電気系・廣川研究室と共同で次期超小型衛星(CubeSat)の開発に着手しています[1].2019年に打ち上げたOrigamiSat-1では,膜上にフレキシブル基板を搭載した1m×1m多機能展開膜の軌道上実証を行いました.次のステップとして,小型衛星向けの大型アンテナとして展開膜を適用する研究開発を行っています.現在は2024年の打ち上げに向けて,概念設計を行っています(2022/3月現在).

開発過程

人工衛星の開発はミッションの概念設計から始まり,試験用のモデルを繰り返し製作を行い,各種試験を行って設計の妥当性を検証し,実際に打ち上げるフライトモデルの開発へと進みます.人工衛星開発にはミッション機器だけでなく,電源系や通信系等のバス機器の設計も学生の手で行うため,人工衛星に関する幅広いスキルを身につけることができます.


  • BreadBoard Model 基板を作成する前にブレッドボード上で機能を検討する,初期モックアップ.
  • Engineering Model 打ち上げ機とほぼ同等の性能を持つ地上検証モデル.FMよりも厳しい条件で試験を行い,システムの信頼性を評価する.
  • Flight Model 実際に打ち上げを行う機体.

参考文献

[1] 超小型衛星利用シンポジウム2022,展開膜構造を用いた超軽量・高収納率なリフレクトアレーアンテナ技術
https://aerospacebiz.jaxa.jp/cubesatlv2022/6-7_detail_technology.html
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